築54年をリノベーション。今も、未来も住みやすい家|戸建てリノベーション
都市計画により新たな住居を探すことになった70代のご夫婦。築54年の中古物件を骨組みだけ残して解体するスケルトンリノベーションを行いました。リタイア後の趣味や介護が必要となった場合の動線を考えながら、今も、未来も住みやすい家をつくりました。
WAKATTEポイント 1
収納も居心地も計算した、リビング中心の生活
限られたスペースに収納をたっぷり確保するための工夫。ダイニングテーブルのすぐそばにメモや薬などを収納できるような奥行き30センチの浅い棚を設置。リビングの収納スペースには、ルンバやプリンターといった家電の定位置を作り、すっきりとさせました。リビングを広めにとっているので、将来の生活に合わせて介護ベッドなどを置くことも可能です。椅子、ソファーをどういうふうに置いたら、どんな動線になるだろう?とイメージしながら、居心地の良さまでしっかり計算された間取りになっています。
WAKATTEポイント 2
床暖房なしでも快適な一軒家
戸建てで多い相談が、寒さの心配。外壁には、断熱性が高い金属サイディングを使用。外の気温に影響を受けにくいので、1年を通して快適に過ごすことができます。また、床材には無垢のパイン材を使用しました。空気穴が多い素材で、空気の層が天然の断熱になるためひんやりとした触感がなく、足裏の温度を逃しません。また柔らかい素材なので腰への負担も抑えることができます。
WAKATTEポイント 3
光をうまく取り入れると、暮らしにも家にもやさしい
太陽の光は、照明にはないあたたかさがあります。だからこそ、家づくりで「方位」はとても大切。お日様はお金で買えないほどの価値があります。窓をどこに設置して、どう明かりを取り入れるか。一日の人の動きや暮らしをイメージしながら設計します。リビングには光を取り入れるだけの開かない窓(採光窓)も設置しました。日当たりが良く、風通しがある家は、長持ちします。暮らしにとっても、お家にとってもうれしいことなんです。
WAKATTEポイント 4
狭い空間を広く見せる工夫
限られた広さでも、目線の先に視界が抜ける窓を設置することで視覚的な余裕が生まれます。キッチンに立った時、視界の向こうに庭が広がっているのでとっても開放的。また、ウッドデッキも段差がなくフラットな高さなので、リビングの一部のような広がりが感じられます。今回、吊り棚を設置せず、視界をすっきりとさせたことも、視覚的な広さを感じさせる秘訣。場所を取るダイニングテーブルには、圧迫感が少ない丸テーブルをチョイスしました。
明るく、暖かく、世代を超えて集う家
リタイア後の暮らしがより楽しみになるようなHさまのおうち。通りからは少し奥まった物件ですが、その代わり南側に広い庭があるなど、戸建てならではの自由度の高さが魅力です。ウッドデッキでは、旦那様の趣味であるバラ栽培を思う存分楽しんでいただけます。自然の光をうまく取り入れた明るいリビングは、3世代が集うことも多いHさまの暮らしにぴったりです。
▼ルームツアーの記事も是非ご覧ください。
■スタッフコメント
私の実家が都市計画により引っ越しになり、物件探しから行いました。年齢も考慮し、なるべく一階で生活が完結できることを意識してプランニング。以前の住まい方を参考に適所に収納を作成する等ストレス無く片付く工夫をしました。ユニット壁面収納や造作収納、マグネットボード、室内窓、エコカラット等イマドキ要素も存分に入れました。
明るいリビングで好きなバラを身近に感じながら生活できる、落ち着いた住まいになりました。