更新日:2024.12.21.
我が家のリノベ
53㎡の中古マンションを購入後自らリノベーション。
家族4人で暮らしはじめるも、二度目のリノベーションをすることに!!
なぜ? どうして? どうなった?
家づくりのプロが、わが家に起こった物語をお伝えします。
※2024年現在 長男高校1年生・次男小学6年生
紆余曲折の末、無事決まったフローリング。HIKOファミリーにとってのインテリアの主軸になるものが決まって一安心! 本日は、「建具(たてぐ)」のおはなしです。
HIKO:次に検討したのは“交換が難しい建材”2位の『建具*(たてぐ)』です。
*建具……戸・障子・ふすまなど部屋を開閉してしきるもの
まずは建具の種類について説明します。
【既製品建具】
メーカー工場で作成された建具。メリットはカタログがありその中からデザインを選択できる事。定価があるので、価格が分かりやすい。
さらに、既製品の建具にも大きく分けて2種類あります。
新建材*の建具
木目柄のシートが貼ってあるドア。普及品。新築の戸建て、マンションに取り付けてあるドアをイメージして貰えると分かりやすいかもしれません。
*新建材……新素材や新製法を用い、従来のものと同等の機能や外観を持つようにつくられた人工建材のこと。
無垢建具
読んでそのまま、無垢の木材で出来た建具。雰囲気は抜群! ですが、少しお高め。国内メーカー品もありますが、輸入品も多数あります。
【造作建具】
建具職人さん、家具職人さんが手づくりで作成した建具。カタログはなくデザイン、表面の材料は自由に作成できます。
建具といってもさまざまなメーカーやつくり方がありますが、私は、インテリアスタイルに合うものを予算のなかでベストなものをご提案しています。
さて、わが家の場合。
1度目のリノベーション時は、すべて新建材の建具を使用しました。理由は“一番安価で且つ希望に合った選択肢だったから”。建具って高いんです……(泣)
ただ、木目シートの品質は年々改良され、デザインも多岐に渡っているのでとても優秀な建材。好みの柄もあったので、満足していました。そして今回は、あまり手を加えない洗面所のドアは再利用することに。ただ、1回目は全部で4本だった建具が今回は新しく6本取り付けけることに。
多い~~! 高い~~!
でも、せっかくたくさん使うならそれぞれ別な物を使ってみよう!! と前向きに考えます。
インテリアテイストも大事。価格も大事。バランスを見て選んだ結果……。
リビング、子供部屋、寝室、トイレ⇒新建材の建具
キッチンの並びのクローゼット⇒造作建具
リビングドア脇のクローゼット⇒無垢建具
ということになりました!!(パチパチ)
新建材の建具を多く採用した理由はもちろん価格!! そして、既存を再利用する洗面所との統一感。あとは、魅力的な商品が増えたため。私が1度目にリノベーションをした時から6年の月日が経ち、その間インテリアにこだわる方が増えてきた影響なのか……おしゃれな建具が市場にはたくさん出てきているのです。
そして、キッチンの並びの建具は昔からお世話になっている家具屋さんに突き板*を使って引き違い戸を造作して頂きました。なぜ突き板造作にしたかというと、この建具は皆の目に付く場所にあるので、最近流行の黒板塗料を塗って家族の掲示板の役目も担って貰おうかなと考えた為。
(*突き板…… 無垢の木を薄くさいてシートのようにしたものを、合板などでつくった芯材に貼ったもの)
*ルーバー扉イメージ
リビングドア脇のクローゼットには無垢のルーバー両開き扉を設置しました。ルーバー……。「かわいいっっ!! これはプランニング段階から絶対使う!!」と決めていた扉。
リビングのアクセントに絶対と思っていました。レトロにもインダストリアルな雰囲気にもとっても似合うかわいい奴です。
そして、ルーバー扉にした理由はもうひとつあるのですが、こちらに関してはドアのお話とずれてしまうので改めて。
こうして、わが家の建具が無事決定して……いません。してないんです。
今お話したのは、どこにどの種類のドアをつけることにしたのかということ。じゃあ扉のデザインは? 取手の形、色は? 面材の色は? とまだまだお悩み満載。
仕様きめではここまでの事をお客様と相談しながら決めていきますが、本日はここまで。各お部屋で実際採用した建具君たちは今後のお話の中で随時ご紹介してまいります!
次回は室内窓についてのお話です。
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