更新日:2024.12.7.
我が家のリノベ
53㎡の中古マンションを購入後自らリノベーション。
家族4人で暮らしはじめるも、二度目のリノベーションをすることに!!
なぜ? どうして? どうなった?
家づくりのプロが、わが家に起こった物語をお伝えします。
※2024年現在 長男高校1年生・次男小学6年生
前回のお話では、わが家のインテリアテイストを「ナチュラルな空間に少しのヴィンテージテイストとレトロなテイストを混ぜた空間」に決定しました。本日は、フローリングの種類やHIKOファミリーが素材選びに考えたことをお伝えします!
HIKO:わが家が選んだお部屋のテイストは、ベースのテイストをナチュラル(イメージは無○良品)に。そして、良い塩梅でレトロとヴィンテージの味を足すのが目標。
ここまで決まれば次は、実際に使う建材です。ナチュラルな空間を表現するために私がこだわり、インテリアの軸にしようと決めたのはフローリングです(ここはもちろん、お客さまのお家によって異なります)。
理由は部屋の大部分を占めて、かつ気軽に交換できないから。
その前に……まずはフローリングの種類についてさらっと説明しましょう。
フローリング材は、大きく分けて2種類
①合板フローリング
表面に木目シートや木を薄く割いたものを合板に貼り付けてあるフローリング。一般的に広く普及している材料。最近では無垢材を少し厚め(2mm程度)に割いた物を貼り付けた挽き板フローリングが人気。無垢材の足触りの感覚は、表面2mm位で十分感じ取れるそう。
②無垢フローリング
木材そのものを製材しフローリングに加工したもの。樹種によってさまざまな質感が味わえる。
*針葉樹(ソフトウッド) 密度が低いのでやわらかく、節や木目がおおらかなのが特徴。傷が付きやすい。[おもな樹種 スギ、パイン、ヒノキ]
*広葉樹(ハードウッド) 密度があり硬く木目も繊細なのが特徴硬いので冷たい。[おもな樹種 オーク、チェリー、ウォールナット]
一度目のリノベーションで使用したフローリングは無垢パインフローリングでした。無垢フローリングの中でも安価で柔らかな木です。
この材を選んだ理由としては……
わが家のマンションは1階。だけど、床暖房って……高いんです! ムリムリ!
裸足で走り回る子供達にやわらかくて足触りの良い床にしたい!
無垢の床って素敵やんっ!!
そして結果は、大満足! まず吸湿性があるのでペタペタしない、湿度がある時期でもカラッとして気持ちいい。そして、やっぱりあったかいんです。
冷えって足から上がってきますよね? 実は冷たい床に足を乗せると、体温を奪う元になります。でもパイン材は、空気を含んでいるので素材自体が冷たくなりにくく、足裏の体温を奪わないんです。
柔らかいので傷は沢山付きますが(笑)削れても、凹んでも下から出てくるのは同じパイン材。ずぼらな私は全く気になりません!! (無塗装品を選んだので施工後、自然塗料で着色塗装しました。)
二度目のリノベーションもやっぱり無垢材!
さて、これを踏まえ無垢材を選ぶことに。ただ、せっかくのリノベーション。印象もガラッと変えたいなぁ、と思ったんです。
それに一度目のリノベーション時は2号くんがまだ0歳。コロコロしたりハイハイしたりのお年頃だったので柔らかく足触りが良いパインはうってつけでした。
でももう柔らかくなくてもいいかなぁ……パインフローリングはもう経験したし、仕事柄少し変わった材も試してみたいし、普段あまりできない事がしたい!! ということで、前からいいなと思っていた無垢材を思い出しました。
『パーケットフローリング』
パーケットフローリングとは、木片を寄せ集めてつくられたフローリングのこと。これならナチュラルなイメージの中にアクセントを付けられます。
それにレトロな雰囲気も醸し出せる。絶対これだっ!!
思い立ったらさっそくサンプルをお取り寄せ。やってきたのはオーク材のパーケットフローリングです。
HIKO『かっ……かわいい』
思っていた通りのサンプルに、もうルンルンの私。
一応子どもたちにも見せよう〜っ、と軽い気持ちで1号くんに
HIKO『見てみてっ。これ今度使う床材なの。かわいいでしょ!(自慢げ)』
1号くん、おもむろにさわって
1号『えっ。ナニコレ。今までのと違うじゃん。なんか冷たいよ』
HIKO『今回はオークっていう木にしようかなと思って』
1号『冷たいのはヤダっ。ぼく今の床が気に入っているんだよ。あーちゃん家(実家)の床はいっつも冷たくって、だからぼくの家の床はあったかくって良かったって思ってたのに』
えーっマジですか。この歳にして違いの分かる男になっちまいましたか? 確かに私の実家は築20数年の戸建て。フローリングは当時の主流だった合板フローリングです。
冷たいし、ペタペタするし……。あれはいやだよね。でも私のおススメはオーク材。それとは格段に違うけど、パインの良いところは踏まえてない。わかるよ、わかるけども。
でも、パーケット貼りは譲れない!! そして、プロ根性で1号くんが納得してくれるようなありとあらゆるメーカーを調べに調べ、スギのパーケットフローリングを見つけました。
やった!!と思ってサンプルをお取り寄せ。ついでにパインフローリングもお取り寄せ。違いの分かる男 1号くんに確認です。
HIKO『どっどお?(ドキドキ)』
1号 『うーん……。これなら前の方がかっこ良かったけど?』
HIKO『えっ。でもこれもあったかいよ? ほらパインと比べてみて?』
1号『確かにあったかさは同じだね。だけどなんか違うよね? どうしてもHIKOさんはこの四角いヤツ(パーケット)の感じがいいんでしょ?』HIKO『うっうん。イメージは固まってきていてですね……(タジタジ)』
1号 『じゃあ……。リビングはこの前のフローリングでいいよ。その代わりぼくの部屋と2号の部屋はパインにして!!』
なっ! なるほど。その手がありましたか。それで納得頂けるのでしたら喜んで!! と……1号君の譲歩とアイディアにより何とか一番大事なフローリングが決定したのでした。
フローリングも樹種やメーカーによって異なります。大きな面積を占めるものですから、これだけで印象がかなり変わります。それに私のように、マンションの1階ではない方にとっては、「優先したい機能性」は異なってくると思うんです。私たちは、それぞれの特徴を把握していますから、ご相談いただければ嬉しいです。
次回は建具選びです!
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