更新日:2022.4.21.
家づくりの豆知識
2022年3月12日(土)に戸建てリノベーション(彦坂実家)の完成インスタライブを行いました。この記事は、ご質問にお答えした内容を記事化したものです。
◆質問者:WAKATTEスタッフ斎藤(左)
→2級建築士、整理収納アドバイザー、長男(小1)、長女(年少)、2児の母。
◆回答者:WAKATTEスタッフ彦坂(右)
→二級建築士、耐震技術認定士、長男(中2)、次男(小4)、2児の母。
実家が都市開発エリアになり、住み替えることに…中古物件探しから設計・現場管理まで担当。自身も中古マンションを2度リノベーションし、家族と暮らしている。
Q、年数が経っていてもリノベーションに向いている戸建ての基準はなんですか?
A、床下や基礎の状態が良い物件です。床下がカビ臭いとか湿気が溜まっている状態はあまり好ましくありません
Q、今回この物件を探す時に注目したポイントとかお勧めの探し方とかありますか?
A、古家ありという土地を探してこの家に巡り合いました。
Q、戸建のメリットはなんですか?
A、子育てがしやすいかなと思います。下の階の方のことを気にして「静かにしなさい」って言わなくていいっていうのはいいですよね。
あとは、テレワークの方。音漏れを気にしなくていいのと、住環境とお仕事のON・OFFをつけやすいのでおすすめです。
(彦坂)
A、戸建てを内見をした際に、確認していただきたい箇所は「床下収納」です。開けた時にカビ臭い、湿度が上がってくると、建物の状態としては良くない疑いがあります。リノベーションは上物は綺麗にできて耐震などの対策もとれるのですが、基礎だけはどうすることもできないので、基礎がしっかりしているのかというのは見ていただきたいなと思います。それがわかるポイントとして、湿気がたまっていない環境というのがすごく大切です。
(斎藤)
たしかに。床下収納は売主さんがいる前では開けにくい時もあると思いますが、その代わりに、窓を開けさせてもらって風通しを確認したりすることもありますよね。
(彦坂)
そうですね。売主さんが気になると聞きにくいかもしれませんが、高いお買い物なので不動産屋さんなどにうまく話をしてもらって見てもらえるといいのかなと思います。
あとは建物のことではないですが、マンションでも戸建てでも出来る限り「自分が住みたい」と思えるような環境であるか、住みたい間取りに近いか、といったところを気にすると良いのかなと思います。リノベーションでいくら間取りが新しくできるといっても、やればやるほどコストがかかってしまうので…
(斎藤)
そうですね、戸建てだと既存は1階にあるリビングを2階にしたいとかは、できるけどコストがかかるし、マンションだと壁構造は抜けない壁が多いため、一般的にデメリットとして見られがちなんですが、個室がたくさん欲しい人にとっては逆にそれが良い間仕切りになってメリットとなる可能性もあるので、自分の希望する間取りがどういったものなのかご家族とお話しできているといいですね。
(彦坂)
戸建ての場合、抜けない柱がどうしても出てくるので、その柱をうまく絡めて収納を作ってみたり、間取りを考えてみたり。そこは、設計士さんのセンスになってしまうんですけど(笑)
(斎藤)
なるべく柱を抜かずにプランするのは、 プランナーとしてはかなり鍛えられますよね!
(彦坂)
そこに実力がでてくるかなーと。柱を一本も抜いてないんですっていうのは
うまくはまったときにヨシッとなりますね(笑)
この家も抜けない柱が多かったので、間取りや収納に取り込んで生かしています。
もちろん理想を叶える前提ですが、建物的にはもともとあったバランスをなるべく崩さない方が絶対にいいので、「柱を抜かない」というのは一つ大事なことだと思います。そういうことを上手にできるプランナーさん、設計士さん、建築会社さんに巡り会うのもリノベーションの大切なポイントかなと思います。
(彦坂)
A,この家は両親の家になる予定なのですが、両親が今住んでいる家は都市計画で退かなくてはいけなくなり、その計画で出来るタワーマンションに入居予定でした。ですが、高齢の両親が住む環境としては難しいかなと思い、そこから家探しを始めました。そのため結構急ピッチの話になったんですね。いざ探してみると、値段が高いし条件もあまり良くなかったりしてなかなかいい中古物件に出会えない。
(斎藤)
ねぇ、結構大変でしたよね…
(彦坂)
そう、大変だった。不動産屋さんに何件もお付き合いしてもらうのも心苦しく。。。そんな時、ちょっと広い視野で見てみようと考え「土地古家あり」という表記を見つけました。家が古すぎて価値がつけられないため、土地として売り、買う人は古家を建て壊して新築建ててくださいね、というものです。あ、もしかしてこれかもしれない!と思い、そこから古家ありという土地を探しこの家に巡り合いました。
(斎藤)
最初聞いたとき、すごいびっくりして!古家ありって何ですかみたいな(笑)
(彦坂)
私はリノベーション前提で考えてたから、築年数が古いって、もうリノベのしがいしかないみたいな(笑)この家は旗竿地という奥まった土地にありながらも広い庭があったりとか、隣が神社でひらけているので、緑も多く、すごく日当たりがいいんですよね。
※築54年/木造2階建て/4LDK/庭付き
(斎藤)
しかも駅から近い!っていう。
(彦坂)
そう、駅から激チカ!
※高円寺駅から徒歩3分
(斎藤)
そういうところって、中古でも高かったりするんですけど、土地で探すってすごい良い探し方だなと思って感動しました。その視点、ホントすごいと思って!
(彦坂)
そう!リノベーションのいいところをひとつ思い出したんだけど、もともと家が建っているからここがどういう環境でどういう日当りかっていうのがあらかじめわかるっていうのが、すごくいいかなと思います。
(彦坂)
A、そうですね、私の主観にはなってしまうんですけど、のびのびと子育てがしやすいかなと思います。もちろんマンションのようにフロアがひとつの方が動線もいいとは思うんですけど、下階の方のことを気にして「静かにしなさい」って言わなくていいのは助かりますよね。毎日のちょっとしたことだけど私はとてもストレスなので…
(斎藤)
そうですね、私は毎日言ってます。下に赤ちゃんがいるので静かにしてねって(笑)
(彦坂)
言わなければ楽かなっていうのが少しでもあれば、戸建てはお勧めかなと思います。
あとは、私が意外とおすすめなのだなと思うのはテレワークですね。
(斎藤)
2階に出社ですね !(笑)
(彦坂)
そうそう!フロアが分かれていると、ご夫婦でテレワークっていうのもすごくしやすいかなと思います。
▼戸建てリノベーションでお仕事部屋を1階と2階で分けている事例
(斎藤)
テレビ会議が重なってしまうと大変ですからね。
(彦坂)
音漏れを気にせず、住環境とお仕事のON・OFFをつけやすいのでおすすめです。あとは条件さえ良ければ、庭があって日当たりが良いというのはすごく良いポイントだと思います。
このお家自体が、実は床下が70cmぐらいあって(※平均40〜50cm)、深すぎて危ないと思ったのでウッドデッキを作りました。リビングを広がりのある空間にできたので良かったなと思います。
いろいろな建材を使っているので、見比べられたり、内装も部屋ごとに変えたりしました。詳しくはインスタLIVEをご覧頂けたらと思います!
▼インスタライブのアーカイブはこちら
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