更新日:2025.1.11.
我が家のリノベ
53㎡の中古マンションを購入後自らリノベーション。
家族4人で暮らしはじめるも、二度目のリノベーションをすることに!!
なぜ? どうして? どうなった?
家づくりのプロが、わが家に起こった物語をお伝えします。
※2024年現在 長男高校1年生・次男小学6年生
次々と決まる、HIKOファミリーの建材。前回は、建具選びのお話でした。さて、本日はお部屋の見せ場となる「室内窓」のおはなしです。
HIKO:インテリア雑誌など、お洒落なお家の写真の中によく登場する「室内窓」。間仕切り壁についている、部屋と部屋を繋ぐ窓です。
以前はアイアンや木枠で造作したものが多かったですが、最近では既製品の品揃えも豊富です。
お部屋のアクセントにもなるし、インテリアをワンランクアップさせてくれるニクイやつ(笑)。でもおしゃれなだけじゃないんです。
室内窓を採用している施工事例をよく見てみると……。
だいたいがマンションの窓のないお部屋の間仕切り壁についているんです。よくあるマンションの間取りはというと、長方形で玄関側とベランダ側に窓があって、長手方向の壁はお隣さんとの仕切りのコンクリート壁で窓がない場合が多いです(まさにわが家)。だいたいがリビングと繋がる引戸などで圧迫感を感じさせないようになっていますが、そんな時は室内窓も有効なのです。
窓のない部屋に窓を付ける。外気は直接取り入れられないけど、ドアよりも室内にいるときに感じる圧迫感を軽減してくれます。窓があるだけで人って外と繋がっているような錯覚をするのかも(笑)。
それに風の流れもお家の環境を整える上で考えなければならない大切なこと。
ドア以外にもうひとつの開口があれば、風の通り道になります。空気が停滞するとカビの原因になったりするのです。
HIKOファミリーの室内窓選び
というわけで、そんな優れたヤツをわが家にもお迎えすることに。場所は子供部屋の窓のない側のお部屋。ここは2号くんの部屋になる予定です。風の流れやお部屋のアクセントとして効果的な場所として、玄関ドアから一直線の壁につけることにしました。
ここだと、玄関を開けて正面、リビングの入口ドアの向こうに見える感じです。
絶対かわいい! 以前、『#10 HIKOの建材選び “見せ場をつくるための基準を持つべし!』でお話した見せ場としてもバッチリ!
場所が決まれば、どんな形・素材のものにするか? です。
まずは既製品を検討! 既製品の主流な形はFIX窓(開閉が出来ないタイプ)と、押出し窓(外に向かって押し出すように開放する窓のこと。庇のように開くタイプ)の組み合わせ。この場合、開く窓を付けると通路側に開く事に。
う〜む……邪魔かも。我が家の設置場所には合わないっ。
って事は造作?一応建具屋さんで見積りを依頼してみると……。
はふんっ。高い(泣)ですよね。知ってますよ。
でもね、もしかしたらって……ね。淡い希望はしっかりめに打ち砕かれました(笑)。ここで初心に戻ります。まずはわが家にはどんな形があっているのか。
・通路に面して付ける
・普段は開けておきたい
・邪魔にならない形が良い
この3点をクリアする形は、引き違い窓(横すべり方式の窓。2枚以上の窓を、水平移動させることによって開閉するタイプ)が最適。
次に素材です。
鉄製の引き違いって重くて動かすのが大変なので、基本ありません。ということは、木製。
木製で、引き違いの室内窓を既製品という条件が決まったところで、ふと以前どこかのカタログで見かけた事を思い出しました。
あっっ、あったぁ〜。やっ、やばい。とてつもなくかわいい!(写真は、施工が完成したときのお楽しみ!)
パース図の左側にありますね。木製の引き違い窓で、サイズも設置場所にぴったり。ガラスの中間に桟が入っていて、少しレトロなデザイン。前のめり気味で決定です! そんなこんなで見せ場としても機能性としてもベストな窓を選ぶことが出来ました。
インテリアのデザインももちろん大切ですが、お家の環境を整えることは家族の健康の為にもとっても大事なことです。リノベーションでは、今の住まいのお困りごとが解消できます。普段生活していて、「この収納もう少し奥行きがあれば」、とか「北側のお部屋がいつもカビちゃうんだけど何とかならない?」などなど。中古の住み替えでも同じです。
内覧したときに感じたう~ん?と思った箇所や売主さんから聞いたここがもう少し良かったらなど出来上がっている建物だからこそ改善点が見えてきます。そんなお困りごともプロのアイディアで解決できることもありますので、ぜひお話くださいね。
さて、次回はいよいよキッチンのお話です。悩みに悩んだキッチンプラン。悩みながらも決めていく様子をお伝えします。
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