暮らしの動線がスムーズにつながる三角形の家|マンションリノベーション
住み慣れた生活圏内で、見つけた中古物件は三角形の間取り。この間取りを活かしながら、子どもたちの成長を安心して見届けられ、家族ひとりひとりの希望もしっかり取り込んだ家づくりを行いました。
WAKATTEポイント 1
子どもを見守る視線を考えた間取り
ピアノを頑張っている娘さんに練習に集中できる環境を作ってあげたい。そんなご両親の思いもあり、リビングから目が届く個室を、現在娘さんのピアノルームに。まだ小さい弟さんはリビングも遊び場。家事をしていても、2人のお子さんを優しく見守るママ目線を意識した間取りになっています。
WAKATTEポイント 2
既存を活用した家事ラク動線
リビングから直接洗面室につながる既存の動線を生かしながら、使用頻度の高い洗面台を手前に、洗濯機を奥に、間取りを整えることでより使いやすくなった水回りの家事ラク動線。
狭かった洗面室を広げて、洗面台と脱衣スペースを分けたことで収納も増え、家事室としての使い方も可能になりました。
お子さんが大きくなったら、脱衣スペースとの間はロールスクリーンで分けられるようにもしています。
WAKATTEポイント 3
動線を踏まえたそれぞれの収納
LDKに収納がなかったため、生活の動線に合わせて、適材適所の収納をつくりました。
まずは、キッチンを壁付けから対面に変え、壁面にはカップボードを取り付けることで家電や食器置き場を確保。冷蔵庫の横には、リビングで使う日用品やパントリーとしても使える収納を造作。
WICとピアノルームの間には、奥行き30cmのオープン収納。書類や文具など、ダイニングの横にあることで、さっと戻しやすい動線になっています。
WICの手前には、可動棚をつくり、ランドセル置き場に。カバンを置いて、上着を脱いで、洗面室で手を洗う…ただいま動線を考慮しました。
暮らしの中に適切な収納をつくることで、部屋が広く使えてスッキリします。
WAKATTEポイント 4
デッドスペースを生かしたワークスペース
ご主人様のワークスペースには、たくさんの本やCDを飾るように収納しています。荷重に耐えられるように、本棚は固定棚に。金物はご支給していただき、コストダウンをしました。
室内窓の先は今は寝室である将来の子ども部屋とつながっています。ご主人様の好みに合わせてウォールナットの木材を使うなど、2畳と小さいながらもお仕事に没頭できる環境をつくりました。
家族の成長を見据えた快適な暮らし
ママはキッチンやダイニングにいる時間が長い。だからこそ、LDKを中心に家事の動線と子どもを見守る視線をつなげるようなプランをご提案しました。
また、まだ1人部屋はいらないけれど、あと数年のうちに個室は必要…そんな家族の成長を踏まえて、ゆくゆくは必要になる子ども部屋は、お子さまの成長とともに個室の用途を変えていけるように、
ピアノルームは将来夫婦の寝室に、家族みんなの寝室は将来子ども部屋へと、今もこれから先も、家族みんなの暮らしやすさを大切にしました。
◾️スタッフコメント
広いけれども、変形の間取りがゆえに、使いづらそうというのが、第一印象のおうちでした。S様からはご要望はもちろん、普段のお困りごとや家族のことをたくさんお話ししてくださいました。
LDKからピアノをがんばっているお姉ちゃんを見守れる、リビングで弟くんが遊んでいても、引戸を閉めればピアノに集中することができ、いらぬ仲裁をしなくてもよくなる。そこにストレスなく普段の家事動線の仕組みをつくる。私が一番叶えたかったのは、ご家族のことを一番に考えている奥様を楽にしてあげたいということでした。明るいリビングで楽しく過ごされている様子を見て、とても嬉しかったです。ありがとうございました。