窓からの風景とお気に入りの家具が引き立て合う家|マンションリノベーション
マンションの最上階。広いルーフバルコニー。窓から見えるパノラマの風景。そしてF様のお気に入りの家具たち。それぞれの魅力を生かし引き立て合う、そんなリノベーション。理想の暮らしを、じっくりと時間をかけて作り上げました。家全体の持つ、朝・昼・夜、それぞれの表情が暮らしを演出しています。
WAKATTEポイント 1
家具が映える空間
お二人が大切に使ってきたヴィンテージの家具ひとつひとつが映えるように、クロスやカーペットはグレーを基調にして、背景に色のコントラストが出ないようにしました。さまざまなデザインのチェア、テーブル、キャビネット、照明、そして造作のソファーが、落ち着いた暮らしになじんでいます。
WAKATTEポイント 2
見せる収納と隠す収納
雑多になりやすい冷蔵庫や家電が隠れるように、パントリーはキッチンの裏に。お気に入りの和食器を大切に納められるように、大きめな引出し型のカップボードを壁一面に設置しました。
WICは、たたむ収納とかける収納を活用。趣味のスポーツ用品もたっぷり収納できるように、天井の高さを利用してスキー板を置けるスぺースをつくりました。
お客様を家に招くことが多いということで、収納がなかった和室には来客用のマットレスがすっきり入る押し入れを新設。すてきなインテリアを生かしながら、見せる収納と隠す収納のバランスを大切にしています。
WAKATTEポイント 3
本物の素材へのこだわり
バックボーンを感じられるモノに魅せられるというF様。使用する素材にもこだわっており、キッチン、廊下、パントリーには檜原村の杉の無垢フローリングを使用。リビングの一角は職人のコテ跡が残る土壁になっており、継ぎ目のない真鍮がうつくしく縁取っています。和室には、本物のイ草を使った琉球畳。完成から1年経ってもイ草のいい香りが漂います。
ふすま紙は手すきの和紙で、植物や土など天然の素材を用いて染められた一品。1枚として同じ模様がない和紙を張り合わせています。
好きなものに囲まれて気持ち良く暮らす
お気に入りの家具を引き立てる背景のように計算された内装。それでいて、使われている素材一つ一つにもストーリーがあり、落ち着いたF様も暮らしにしっくりとなじんでいます。手すき和紙のふすま紙や土壁など、職人さんの手仕事が感じられる上質な空間は、トレンドに流されない時代を越えた心地よさを感じさせてくれます。
◾️スタッフコメント
F様が大切にされているイメージをお聞きしながら、一つ一つ提案していきました。キッチンや左官、和紙などたくさんのショールームを一緒に見て回ったのはとても楽しく、貴重な経験でした。ヴィンテージの家具、造作のソファーとブルーアワー。上質、だけど居心地が良い、そんな空間に圧倒されました。F様ご夫婦の素敵な感性に触れることができ、とても勉強になりました。