奥さま：もともと家族で滋賀に住んでいたんですが、実家のある東京に戻ってくることになりました。ありがたいことに祖母が持っているマンションの2部屋を使って家族で住んでいいよと言ってもらえたので、リノベーションすることにしました。

ご主人：もともと私の実家がある滋賀で、家業の商売をしていました。妻の実家は、今はみんな元気ですが、将来を考えるとそばにいたいという思いが妻にはあり、長い人生を考えて生活拠点を東京に移すことに決めました。東京へ住まいを移すからには、何かあった時にすぐ家族のところへ行ける距離に住みたいと思っていたところ、妻のおばあちゃんがオーナーとして貸していたマンションの2部屋を使わせてもらえることになりました。おばあちゃんも、いつかこんな時があるかもしれない、と考えていてくれたみたいです。

ご主人：二部屋を一部屋につなげるという点と、予算内に収めるという点を最優先事項としてお伝えし、プランを考えていただきました。また私は仕事上朝が早く、生活時間帯が違うので、生活スタイルも寝室の位置などの間取りに反映していただきました。
上の階に妻の母やおばあちゃんが住んでいるんですが、もし将来そこが空いて移り住むことになった場合に、他の方に貸せる間取りにしていただく、という点もご配慮いただきました。
仕様決めはすべて滋賀に住みながら行ったのですが、モデルルームの数が限られていたので、他県に一泊していろいろなショールームを予約して計画的に回ったりと、後悔のないよう一つ一つ決めていきました。

家事の面では、高速道路が近く、雨の日など外に干せない場合もあるので、室内干しのスペースをつくりました。

またリビングダイニングの一角にワークスペースをつくりました。ご飯を食べる時に食卓の上のものを一時的に移動できたりもして、便利ですね。将来はこどもの勉強スペースとして使えたらいいなと思っています。

奥さま：インテリアに関しては、壁紙一つにしても複数のメーカーのサンプルを取り寄せて、こだわって選びました。リビングやキッチンに関しては、モノトーン以外の色とも合わせやすいよう、グレーインテリアにしました。
グレーの中でもどの程度の濃さだったら家具とマッチするか、ソファーの生地の色と壁紙のサンプルを並べて組み合わせたりと、相当検証しました。

キッチンは、I型にしました。以前住んでいた家はL型だったのですが、角の部分がデッドスペースになってしまって。調理スペースが狭くなってもいいからとI型にしたんですが、結果的に通路も広々していて、家事がしやすいです。調理しながらこどもの様子を見守れるのもいいですね。
キッチンの一角には、玄関からものを入れられる小窓を作りました。宅配便で届いたものも、玄関からすぐ部屋に運ぶことができます。妊娠中で重いものを持てないので、便利ですね。

奥さま：すごく住み心地いいです。インテリアも気に入っていますし、キッチンや洗面所などの生活動線も便利になりました。こどもも毎日のように「おうちが楽しい」と、みんなに言っています。
夫が日中いない時は、母と祖母を呼んでお昼を食べたりお茶をしたりすることもあります。私の家族も、外のお店に来たような気持ちでプチリセットの時間を楽しんでいますね。

ご主人：お気に入りの場所はリビングですね。一つ一つこだわって選んだものがきれいに仕上がって、満足しています。
朝起きてこどもを保育園に送るまでの間に、リビングでメールの返信をしたり、コーヒーを飲みながら音楽をかけたりしていると、ゆったりした気持ちになれます。